アドラー心理学の本を読んだら
子育てのヒントになることがたくさんあったよ
まずはこの3つ!
- 物事のいい面に注目する
- ユーメッセージではなくアイメッセージで伝える
- 「ありがとう」と伝える
物事のいい面に注目する
同じことをしても「悪い見方」と「いい見方」があるよね
「何やっても遅い子」→「慎重でよく考えている子」
「集中力がない子」→「好奇心旺盛な子」
「いつもお友達にビクビクしている子」→「他人のことを攻撃しない優しい子」
子どものことで悪いと思うところがあったら
それをお友達の子どもだと思って考えてみよう
ダメな子だなんて思わないはず
「のんびりしていて、ニコニコしていて明るい子だなー」とか
「早口で何やってもすばやくて、頭の回転がいい子だなー」とか
けっこう都合よく解釈しているはず
わが子にも、プラスに見る癖をつけよう!
そしてその感じたことを言葉に出してみよう
「〇〇のところがいいね」
「〇〇しているところがステキだね」
どんどん伝えていこう
そうしたら子どもがすっごく輝きだす
いいことをしたら言うのではないよ
普段の子どものいいところを見つけるのだよ
見つけられなかったら、マイナスをプラスに言い換えるんだ
「ユーメッセージ」ではなく「アイメッセージ」で伝える
主語を「あなた」ではなく「わたし」に変える
「(あなたが)手伝いなさい!」→「手伝ってくれるとママは嬉しいな」
「そんな言い方するんじゃない!」→「そんな言い方されるとママは悲しいな・・」
主語を変えるだけで相手に伝える印象がガラッと変わるんだなあ
「あなた」を主語にしていると、相手は攻撃されたように責められたように感じる
だから反発したくなる
「うるせーよ」「やだ!やりたくない!」
「わたし」を主語にすると、強制ではないし気持ちを聞いただけなので
少し心が安らぐ
なんとなく動こうという気持ちになる
少なくとも反発する気持ちは生まれない
普段から意識して「わたし」を主語にするようにしていると
親子げんか減っていくかもね
「ありがとう」をたくさん言おう
「ありがとう」は最も相手の存在を認める言葉
上から目線でもなく下からでもなく
対等な関係で「あなたがいてくれてよかった」と
容認する言葉
相手も「これをやってよかった」と
自分を受容することができる
自信も生まれる
「自分も生きててよかった」
「自分は生きている価値がある」
子どもは無意識の心の中に
こんな気持ちがポッと生まれるんだ
アドラーはどんな人間も対等だと言った
「他人を見下すな」
「他人にへつらうな」
すべての悩みは人間関係から始まる
人は一人では生きられない
でも集団になると人間関係の悩みが出てくる
ではどうすればいいのか
「共同体感覚」を持つことが大事
そのためには
1他者信頼
2他者貢献
3自己受容
他者信頼
自分は完璧ではない 不完全なのだ
不完全でいいのだ
それと同じように他人も不完全なのだ
誰だって完璧ではない 劣等感はあって当然なのだ
自分も他人も前を向いて生きていけるのだ
と他人をプラスに受け入れること
他者貢献
人は共同体の中で生きている
その中で最も不幸なことは
「自分は誰にも必要とされていない人間なんだ」
「自分なんて迷惑な存在なんだ」
「自分が消えていなくなっても誰も困らないんだ」
こんなふうに感じていたら不幸な人生だよね
だとしたら幸せな人生ってどんなだろう
「あなたがいてくれて助かったよ」
「嬉しいな、ありがとう」
という他人に喜んでもらうこと
他人に感謝されること
そんなことが自分の一番の幸せになる
みんなに必要とされること
そのためには、
「ありがとう」と言われることをしよう
他者が喜ぶことが自分の喜びなんだ
他人の幸せが自分の幸せになるんだ
孤独にならない孤立しない
自己受容
人間はこれさえあれば一生幸せなんてものは存在しない
「ありがとう」と伝えること
「ありがとう」と言われる人になること
それが結果、自分を受け入れることにつながるんだ
人を受けいれ、人に貢献し、自分を受け入れる
こんな言葉言っていない?
「あんた何やってんの」
「そんなことするんじゃない」
「ママに迷惑ばっかりかけて」
「ほんとダメな子ね」
今日から言葉を変えよう
子どもに毎日言おう
「あなたがいてくれて助かったよ」
「手伝ってくれてありがとう」
「ママはほんと嬉しいよ」
そんな毎日が子どもの一生の生きる力になるんだね
課題の分離
アドラー心理学の中に「課題の分離」というのがある
例えば旦那がイライラしている
そこでイライラを機嫌よくしてもらおうと
何かアクションを起こす
ところがたいていはうまくいかない
「わたしがこんなにしてあげたのに」
そうして不満がたまる
そういう時は「この人のイライラはこの人のもの」と
課題を分けることが大切
正解は
「この人がイライラをおさえるまで待とう」
「この人のイライラが消えるまで待とう」
そう、何かをするのではない
「待つ」のだ
子どものことでも同じ
「勉強しないで困るのは誰だろう?」
「忘れ物をしないで困るのは誰だろう?」
「ジャンパー着ないで寒いのは誰だろう?」
全部、他人の問題を抱えこまない
「この課題は誰のもの?」と考えよう
「この問題を放置することで困るのは誰だろう?」と考えよう
必要以上に他人の人生を抱え込まず
あなた自身の人生を歩んでいくこと
他人の課題に踏み込まない、口出さない、手出さない
他人にも自分の課題に踏み込ませない
自分は自分
子どもは子ども
課題を分けるときちんとそれぞれが自立して生きていける